2018年 05月 25日
えんしょう
こんにちは!
最近とても暖かくなってきましたね。水分補給をしっかりして、体調を整えて頂けたらと思います( ˘ω˘ )
さて、今回は炎症についてお話します。
<炎症とは>
簡単に言うと、体に異変が生じた時の防御反応です。いくつかに分けて説明します。
1 異変が生じた部位に好中球などを送るため、周りの血流が多くなります。
2 血管から病変部位へ好中球などが移動するため、血管の外へ水分が通りやすくなります。その結果、病変部位の周辺に水分が増えます。
3 病変部位に移動した好中球などは発熱物質を出します。
4 病変部位で発痛物質が増え、痛みの受容器を刺激します。
5 病変部位において、本来の機能が上手く働かなくなってしまいます。
それぞれをまとめると、次のようになります。
1. 発赤 2.腫脹 3.熱感 4.疼痛 5.機能障害
以上が炎症の特徴となります。
<炎症による問題>
例えば肺に炎症が生じてしまうと、肺に水分が貯まる肺水腫という病態を起こしてしまう可能性があります。そうなると「ぜーぜー」などと苦しそうな呼吸の様子が見られるようになります。
膵臓に炎症が生じてしまうと、お腹が痛そうな様子が見られたり、抱っこを嫌がるようになります。
<炎症に対してどうすればよいの?>
炎症は何らかの原因に対しての防御反応なので、その原因を取り除いてあげることがメインになります。細菌が原因の場合は抗生物質を投与してあげたり、ウイルスが原因の場合は抗ウイルス薬を投与してあげます。免疫が過剰に反応して起こる炎症では、原因を取り除くのが難しいことが多いです。なので、炎症反応を抑える薬や、免疫を抑えてあげる薬が必要になります。
炎症は体の至る所で起こる可能性があります。なので、赤み、痛み、腫れなどの異常が無いか良くみてあげられたら良いかと思います。
小沼